ごあいさつ

お知らせ

2019-05-23 13:39:00

お墓の保証期間のお話です。

 

和歌山県に限らず、全国的にみても 10年 20年保証 といったような事をうたっている石材店は多いと思います。

お墓とは、代々受け継がれていくものです。

10年保証… 短すぎませんか?

石材というものは、もし不良を抱えた原石で作られたお墓なら10年以内には何かしらのサインが表面に出てきたりするかと思います。

つまり、10年間何事もなく過ごせたお墓は、その後に不良が発生する可能性は低いです。

 

※ここからが重要なお話になるのですが、

先程申し上げた点については、10年保証があれば安心です。

しかし、10年以内に起こるであろう不具合を、お客様自身が発見し、石材店に知らせるのは難しいかも知れません。

些細な不具合は、後に大きな不良に繋がります。

プロの目で確認しないと見つけにくい場合もあります。

 

定期的に検査に見回って、不具合をお客様に知らせてくれる石材店は少ないと思います。

 

お墓の繋ぎ目の目地が取れている 文字の色が落ちてきた 塔婆立が傾いている 等といった些細な事でも、気なる事があれば早めに相談してみるのが良いかと思います。


2019-05-05 11:09:00

前回の続きです。

 

石の経年変化ので一番分かりやすいのが、吸水による色のムラかと思います。

地面と接する部分や、石の繋ぎ目など周りに比べ色が濃くなってしまいます。

基本的に、全く水を吸わない石はありませんが、その度合いは石種によって全く異なります。

一度水を吸い上げると、完全に乾く事は無いかと思います。

水分と一緒に汚れなどを吸い上げると変色などの原因となりますので、出来る限り吸水率の低い石種の方が安心です。

水を吸い難い石=硬い石 ですので品質も伴っているかと思います。(硬い石ほど艶持ちが良いです)

 

具体的には、インド産の御影石が最も吸水しにくく、高硬度な石種が多いです。

中国産御影石の中には、異常な程に水を吸い上げ、建墓した翌日には色が変わってしまう事もあります。

価格などの面で、中国産御影石は魅力的ではありますが、サンプル石ではなく実際に建墓したお墓の状態をご覧いただく必要があるかと思います。

 

 

 

◎弊社でも中国産石材は扱っておりますが、種類はあえて限らせていただいております。

数ある中から品種を選べば、比較的良質なものもありますし、低価格でもおすすめ出来る石種もございます。

 

 

 

簡単に石の特徴をまとめると

 

国産御影石 

高価だが、繊細な石目は非常に美しい。

世界には国産御影石よりも、硬く経年劣化の少ない石種も存在するが、青御影石と呼ばれる種類で国産御影石を上回る品質のものは無いかと思います。日本の厳しい品質基準を満たした、美しさと品質を兼ね備えた価値のある御影石です。

 

※安い原石の中国加工品ならば、外国産の品質の良い石種を使う方が良いかもしれません。

 

 

 

インド産御影石 

硬くて経年変化も少なく、品質はトップクラス。

国産御影石より手頃な価格だが、色味の暗いものや、石目が派手なも 等の好き嫌いが分かれる御影石 洋風デザイン等には相性が良いです。

 

※石目の細かい一部の石種は、吸水率が高いので要注意。

 

 

 

中国産御影石 

全体的に手頃な価格。

同じ石種でも当たりはずれがある場合もあります。理由としては、原価を下げる為に少しでも安い中国工場に加工依頼をし製品の質が低くなってる可能性や、不良な原石を誤魔化して製品にしている場合などさまざまです。経年劣化が激しいものが多いですが、不良事例の少ない品質が安定した石種を選定すれば、問題ないかと思います。

 

※サンプル石だけで判断するのではなく、実際の建墓事例を確認する事をおすすめします。

 

 


2019-05-04 15:21:00

前回続きです。

 

お墓に使用される御影石を選ぶ中で、重要な事の1つが経年劣化による不具合が起こらないのか?

という点かと思います。

サビ、ひび割れ、変色、色落ち 等の分かりやすいものから、パッと見ただけでは気付きにくいものまでさまざまです。

これらの不具合は、高級石材なら安心、逆に格安石材だから仕方ないということではありません。

どんな高級石材、格安石材でも、原石によって良い部分と使い物にならない部分が存在します。

 

決定的な違いが生じるのは、日本国内の加工工場と外国の加工工場では品質基準のレベル差があるという事です。

日本国内加工で適正な価格で取引された御影石は、きちんとした検品基準のもとお客様まで届けられます。

外国産御影石に関しては、品質のバラつきがある石種も存在し、悪い言い方をすれば同じ石種の御影石であったとしても当たりはずれがあるのも事実です。

 

安売りの国産石材は、一度中国の工場に送られ加工されている事が多いです。この場合検品等は中国で行われますので、国産石材の品質基準に満たしているかは疑問です。

見た目だけが綺麗でも、薬品着色されていて、後々の色褪せなどの恐れもあります。

 

綺麗な状態の石サンプルを見て、石模様や色の好みや価格だけで決めるのはおすすめ出来ません。

お客様が気に入った石は、良い部分と悪い部分をきちっとご理解いただいたく事が必要だと思います。

 

その3に続きます。


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